視線一致と図形、文字入力ができる双方向インタフェースの研究

操作者の前にプロンプターを置き、プロンプター前面にタッチパネル、背後に撮影用カメラ、底面に表示用液晶ディスプレイを設置します。ディスプレイ上に相手の顔と、相手と情報交換を行うための図面や文章が表示され、お互いにタッチパネルを用いて資料への加筆や訂正を行うことができます。

ビデオ会議システムは、出張の時間と手間を省くことができ、ビジネスの分野では当たり前になっています。また感染症防止の観点から在宅勤務が普及し、ますます一般的になってきました。ビデオ会議システムでは、相手方との視線一致とインタラクティブ性の実現が課題になっています。
 アルツハイマー型認知症の診断装置として、プロンプターを用いた図形模写と眼球運動の測定装置を提案しています。この装置を用いることにより、テレビ会議の参加者にカメラを意識させることなく正面から顔を撮影できるとともに、図面や文字の記入などインタラクティブな操作を行うことができる双方向インタフェースが実現できます。

参考文献
・鳥居弘樹、塩田陽一郎、、山田光穗:図形模写と眼球運動の取得を特徴とする双方向インタフェースの提案
ヒューマンインタフェースシンポジウム2007,2514

双方向インタフェース装置